やがてその先生が去り入れ替わりに進行係の教師が入ってきます。
「ということでみんなよくわかったな?」
と言いました。(全員反応なし・・・どよ~んとしています。もちろん私もそうです)
「さてこれから各科目ごとに分かれて担当の先生の指示にしたがってもらう」
そうして私は指定の化学教室に行きました。すると生徒は私だけでした。ええ~っ。1クラス分生徒がいたのに化学は私だけ?みんな案外化学得意なんだなあ、と驚きました。
しかしあの大嫌いな化学マン(担当教師)が来るのかと思っていたら意外にも穏やかそうな受け持ってもらったことのない先生が入ってきました。(自分が落第させた生徒を、他の先生に任せるとはあきれた無責任だと思いつつまあ本人が来るよりずっといいと矛盾した気分。)
その先生は苦笑いしながら私に聞きました。
「Nは化学嫌いなんか?」
いまさらな質問です
「好きだったらここにいませんって」
「そうかぁ。」
「まあ、そうですね」
なんか妙な空気が漂っていましたが私はこの穏やかな問いかけになんとなくほっとしていました。
どんな会話がそれに続いたのかもう覚えていませんが先生がこういったのを覚えています。
「ほなもう勉強せんでいいわ。そのかわり好きな科目は特にがんばるんやぞ」
ええ?この言葉に驚きました。あらためて説教タイムだと思っていたからです。
そうしてこの先生は追試で出す問題をそのまま私にくれました。
「答えもやるから暗記しとけ、内緒やぞ」
後日の追試で私はそれでも満点ではなく92点で合格するのです。でも担任の教師に職員室に呼ばれました。
「一番いい点で合格したぞ。やったらできるやないか。」
「・・・・・・」
ブログじまい
5 年前
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