2010年9月10日金曜日

仕方ない話 ある日の列車内にて

ある日、私は全員座れるぐらいの、そんなに混んでいないJRに乗りベンチシートで揺られていました。朝一番列車だったと思います。しばらくの時間が流れて前に座っている男性がそわそわし始めたかと思うと失禁してしまいました。健常者ではない感じの人でなんだか止むを得ない感じがただよっていました。その男性は濡れたことがよくわかるズボンを履いていて量も少しではないようでした。「あ」と思ったのですが気がつかないふりをするのが最善だろうと寝たふりをしていました。やがて数駅後その人は降りていきました。座っていた場所は濡れているのがわかりました。それから別の人が乗ってきてそこに座ろうとしました。「あ、そこ、濡れていますよ」と私は言いました。「あ、そうですか、すみません」とその人は別の席にすわりました。またちがう駅についてまた同じこと、「あ、そこ濡れてますよ」・・・私は神戸~大阪の普通列車に乗っていたのでした。この区間を普通で行く人はかなりすくないと思います。早朝の在来線は普通しかないのでした。私の横の人も斜め前の人も降りていきました。その事件をしっているのは私だけになってしまいました。早朝列車なので車掌さんの見回りもありません。かくして3人くらいの人に「お知らせ」しました。やがて大阪に着きました。降りる人が先ですから私は降りました。入れ替わりにもうすっかり満員電車になるくらいの人が流れ込んできました。ふと降りたホームから例の席を見ると・・・よりによっておしゃれな若い女性が座っていました。

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