正直、「顆粒だし」に頼り続けてきた私です。
まずはその意識改革をしなくてななりません。大げさじゃなくってよ。
生まれてこの方「いりこ」でだしをとったことがありません。
実家はかつおぶしでした。昆布もダメ、かつおオンリー。
だから私がどんなに料理好きなところでこれまでの人生に
これら↑2アイテム↑は登場しませんでした。
まして自分で買うなんてなかったなぁ。結構いいお値段です。
手ごろなのを選んでも顆粒だし、何箱買えるかしら?
さておき、頭と内臓とりは手間でした。
大きい煮干を買えばよかった?7~8匹ですむそうです。
25グラムにして100匹以上いたでしょうか?作業時間は約10分。
本編では鍋に入れたまま一晩おき、翌日そのまま火にかけられるのですが、
当家、場所の問題で今回麦茶ポットに入れてしばらく常温→冷蔵庫。
さて結果!
これだけの時間やコストかける価値は・・あると思います。
めんどくさがりの私が言うのでまちがいありません。いりこの香りがいいアンバイ、昆布から出たネバネバがどうなることかと一時息をのみましたが沸騰させアクをとり、みそ汁に仕上げる頃にはそのネバネバは消えていました。出し殻を二・三匹椀の底に沈めておけばそこはかとない風情もありましょう。なるほどなって感じです。みその量は控えめにしてみてください。(いりこからの塩分あり)
以上「たまには作ろう!いりこだし」報告でした。
飯島さん本来のみそ汁はまた別の回にて。
追記:後日、頭と内臓を取らずにダシてみた処、風味が一段落ちたものとなりました。頭と内臓をとることによって内側からも効率よくだしがでるということがわかりました。
余談:いりこだしで作ったみそ汁に慣れた主人公が初めてかつおだしで作ったみそしるを飲んで「おっ」とか感心するシーンが司馬遼太郎「菜の花の沖」3巻あたりに出てきます(あれ2巻やったかな、なんせそのあたり)。今日の私と逆ですね。いりこにしてもかつおにしても「いつものダシ」からちょっと離れると、誰しも新鮮なのだと思います。
ブログじまい
5 年前
私は小さい頃からかつおとこんぶのだしで育ってきましたが、いっとき母がいりこだしにきりかえたことがあります。
返信削除「必須!カルシウム」ということで、だしとったあとのがらもそのままのお味噌汁を食べていた思い出があります。わかめのまにまに見えるいりこの姿・・・
が、京都育ちの父がある日、「こんな魚くさい味噌汁はくえん」と怒りその日以降、いりこだしは姿を消しました。
こんな丁寧にとったおだしは美味しいやろうなぁ~
そう、父親の意見ってなんかこういう所で変に絶対ですよね。うちの実家の昆布禁止も父親によるものです。作ってみてわかったのですが頭や内臓をきちんととるのは味だけでなく香りを左右するのだと思います。終わったドラマ「バンビーノ」でもブロード(イタリアンにおけるダシ)の下処理を怠った主人公(松潤)が「こんな生臭いブロード使えるか」と大きな寸胴ごと却下されるシーンがあります。「料理屋が手間を省いたらおしまいです」みたいなセリフが同じく終わったドラマ「おせん」でもありました。かなりテレビっ子な私の記憶です。
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