2011年7月15日金曜日

夏なので不思議話をおひとつ

シンクロニシティで有名な話は大昔のヨーロッパで教会の鐘がいつもよりなぜか数分間違って早く鳴りました、それまでそんなことはなかったのにその日だけ。教会の中の人はそれによりいつもより数分早く教会を出ました。(うろおぼえで失礼)・・全員が教会の外に出た瞬間地震が起こりその教会が全壊したそうです。あれ?こんな感じだったっけ?全員の時計がどれもこれも5分遅れていたんでしたっけ?それで教会に入らず助かったのでしたっけ?とにかくかなりな偶然が重なり多くの人が死を免れたという有名な話です。

さておき私には実家が焼肉店を経営している友人がいます。神戸では小さいけど有名なお店で有名人が来るのも珍しくありません。友人はそこのスタッフの一員で看板娘兼ベテランスタッフです。その人柄をしたっての常連客も少なくありません。わたしも彼女とはここ7年ほどあっていませんが再会したら多分昨日のような会話ができると思います。

そんな友人が話してくれた不思議な話。
ある日を境にその友人をかなり慕って足しげくお店に来るようになった女性がいるそうです。精神的に強くないタイプの人だったようで、いつしか友人を姉のようにしたい三日とあけず一人でやってくるようになりました。さすがの友人もすこし負担に感じるようになっていたようです。そんなある日彼女が友人に
「これプレゼント。私のとおそろい」
とブランドもののその年のデザインのハンカチをくれたそうです。
「ありがとう」
そしていつものように帰って行く彼女を見送ったそうです。
それから間もなくその女性が自殺したというニュースが。
友人はハンカチを見ながら泣いたそうです。

それから何年かたち、そのハンカチは家のどこかにしまいっぱなしとなり、日々忙しさに彼女のことも忘れて、忘れたことも忘れた頃だと思います。ある日女性客が忘れ物をしました。ハンカチでした。届けようと店をでて走り出し改めてそのハンカチを見た時ハッとしたそうです。そのハンカチは亡くなった彼女からもらったのと同じもの。持ち主のお客さんに届けてから更に驚いたことにその日が彼女の命日だったそうです。
「何年も前のデザインで持っている人もずいぶん減ってきてただろうに本当におどろいた。思い出してほしいとメッセージを送ったとしか思えないのよ」
としみじみ話してくれたのを覚えています。

さて長いことご無沙汰しているこの友人のことを思い出し、今日はこのお話にしたのですが、本日のこのブログは書き上げるまでに一度外出しているのです。もどってきたら本人からの暑中見舞いが届いていました。偶然の偶然の偶然の話、完

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