2011年5月20日金曜日

5歳の記憶 前編

 「八日目の蝉」というNHKのドラマ(45分×6回)2夜に分けて一挙再放送していたので見てみました。
ストーリーは、不倫相手の子どもを妊娠した若い女性:キワコが、
「今回だけは子どもを諦めてくれ」
というようなことを相手の男性にうまいこと言われ、その男性を信じていたキワコは仕方なくそうするのですが・・・結果二度と妊娠できない体になってしまう上、男の妻の知るところとなります。この妻もまた妊娠中でした。
「夫になにを言われたのか知らないけど自分の子どもを殺すなんて信じられない!この、がらんどう!」(って言い過ぎじゃない?)
 
 キワコに自分の子どもを降ろさせた男は本妻の妊娠を大切にし、家庭を守り続けるのです。
これを知ったキワコ。世が世なら怪談話にでもなりそうですが、そこは現代です。ある雨の日、留守にしていた夫婦の家に子どもを殺すつもりで侵入するのですが、抱き上げた子どもの暖かさや心の安らぎに驚き、その子を盗んで逃げるのです。

それから5年間幼い子どもを抱えて大変な生活が始まりますがどんなに困難でも耐えられたのは周りの支え、そして何より薫と名づけたその子どもがいたからなのでした。
舞台は小豆島。薫はすっかり島の子として真っ黒に日焼けし幼少時代を満喫する平和な暮らしを手に入れるのです。キワコももっとも幸せな毎日を送ります。薫を小学校に上げる時にどうしたらいいかと悩みつつ。
やがて小豆島のまつりで親子の写真が撮られ新聞に載ったことがきっかけでキワコは逮捕され7年か8年の実刑が下ります。
最後に被害者家族に一言といわれたとき
「子育てをさせていただきありがとうございます」と頭を下げるのです。周りは「申し訳ありませんでした」と言うべきだろう?と聞き返すのですが、男の妻にはその言葉が重く残ったようです。

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