2010年11月26日金曜日

非常階段と血痕

 娘1が2歳になるすこし前の話。抱っこしてマンションの非常階段であやしている際、誤って完全にワンフロア分、十数段ころげおちてしまいました。落ちながら思いました。娘の命は私のせいで・・・。
 落ちるところまで落ちて下から見上げると娘は階段の途中に座って泣いていました。???。頭に鈍痛を感じつつ自分のシャツの首周りがグッショリぬれているのに気づきました。大量の血でした。後にも先にもこんな出血は映画やドラマでしか見たことがありません。しかもそれが自分のもの、ということにクラクラしました。
 一緒に落ちた娘1が階段の途中に座っていたのが今も不思議で仕方ありません。
娘1は狂ったように泣いていましたが外傷は無し。私は歩く度に血がぽたぽた付いてきました。(どこをどう歩いたのか後で見たらよくわかりました。)壁につかまれば壁に、取っ手を持てば取っ手にべとべとと血がつきました。
 そうして電話にたどり着き救急車を呼びました。隊員の方々も私のおびただしい血に驚いていました。
結果からいえば・・・それでもそう大した事なかったのです。あとで知ったのですが頭部からの出血はほんの少しの傷でも大量だそうです。後頭部が1センチ程度切れていただけでした。3針縫ってもらい、血まみれシャツで世間の人を驚かせてはいけないので看護師さんが借してくれたTシャツに着替え娘1と路線バスで帰りました。娘1の頭部検査を頼んだのですが必要ないといわれ、それどころか彼女は絆創膏一つ必要ありませんでした。
 なんでこんな昔のことを書くのかというとこの頃テレビに毎日のように「非常階段&血痕」が映るので思い出したのです。
 後日談があります。それからひと月あまり経った頃、私は久しぶりにその時着ていたシャツを着たのです。すると娘1がギャーッと泣き出しました。「怖い怖い」と泣くので捨てました。よほど強烈な出来事だったんだなあと思いました。現在の彼女はもうすっかり忘れていますけどね。
 みなさんも階段の踏み外しにはお気をつけください。

0 件のコメント:

コメントを投稿