2009年12月20日日曜日

料理と思い出

料理と思い出は背中あわせだと思うのです。毎度食卓にのぼったり、特別の日に食べたりする料理には必ずといっていいほどに何らかの思い出があるものです。思い出がないのなら無意識についた習慣で、これも思い出に相当するのではないかしら。
現在、自宅の冷凍庫に3キロの鶏が3羽眠っています。一羽は自宅のクリスマスパーティー用、一羽は子供と近所の人で開くパーティー用、一羽は実家に住む妹用です。ごく一般的な冷蔵庫の冷凍庫によく入ったもんだ!3羽より送料無料だったわけなんですがそれはさておきわたしにとってクリスマスには「丸焼き」の思い出がしっかりとあるのです。それが懐かしく、子育てを理由にケンタッキーばかりにたよっていたここ数年にピリオドを打ちこれからは丸焼きデビューしようとネットで取り寄せた鶏トリオ。
いろんな思い出がまわります。まずは京都に住んでいたころお世話になった大先輩の七面鳥、あれはマッチ売りの少女の絵本でしか七面鳥を知らなかった私には衝撃的な実物。5キロくらいは確実にあったと思います。それをナイフで切り落として食べる、それもラズベリーソースやらグレイビーソースというものをかけて。体の中にはスタッフィングというこれも食べたことのないおいしい食材が詰まっていました。大勢の人全員ををしっかり満足させる大きさ。私はこれを京都での毎年何回食べたでしょう。また関西に舞い戻ったときにお目にかかりたいものです。
その後の丸焼きは神戸に帰ってからのローストチキン。妹が当時ラテン系の男性と結婚していたので焼いていました。パブロ(当時の義弟)が焼く前の鶏の頭を切り落とし私を怖がらせようと「ひひひひ~」っとふざけて迫ってきたのを思い出します。これはシンプルに塩胡椒だけ。中には私が京都の七面鳥でうろ覚えしたスタッフィングを詰めて。二人は別れてしまい、妹も今日仕事で忙しく焼かなくなったのを息子(私の甥)にひきついでやってほしいなと送ってみました。それも頭をつけてね。普段みないものも含めてびっくりさせてやろうと思ったのでした。
かくして娘やら近所の子供たちにも「丸焼き」の思い出を植え付けるべく今年はがんばるつもりです。

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