2009年11月8日日曜日

働いてみて思った

この私も今じゃすべてを受け入れ観念してこの時期をマットウしようとしておりますが働いたことはあるんです。平塚に引っ越してきて娘1が一歳になったころ「こんな毎日もう耐えられない」と早々に近所の私立の保育園にあずけて職を得たのです。ちなみにうちの場合夫の給料から算定される公立保育園の保育料より私立の方が安かった。このあたりも私みたいな主婦が納得して働けないようになっています。さておき得た仕事というのは「子育て支援センター」にやってくるお母さんと子供達のフォローをする仕事。まあ自分も子供産んだことだしやってみる時期になったかなと思ったし市の一環でしている場所なので残業はないしカレンダー通りの休日、夫に迷惑はかからない範囲でした。時給は850円。
そして娘1を預けた保育園の支払い月5万円。ということは給料のうち60時間分は子供の保育園代にきえるということです。日給が850×6時間で5100円。週平均4日働いたとして給料は81600円。自分の給料として手にできるのはここから保育料差し引いた31600円です。
あら、ちょっとしたお小遣いじゃない、と思うでしょ。ところがどっこいよ。娘1は夜泣きが激しかったから明け方ヘトヘト、そこに家事をこなして9時頃家を出る毎日が私は理屈ぬきでだんだんきつくなりました。保育園の支度というのも色んな荷物を準備しなきゃいけないので忘れ物のないようにするのも手軽ではありません。そこへもってきて娘1がどんどん保育園でいろんな感染をしてくることへの対応。病院通いも増えました。洗濯なんて週末にまとめてドサッっ。部屋も毎日が竜巻一過のごとき散らかりよう。やがて娘1は滲出性(しんしゅつせい)中耳炎になり長期的な耳鼻科通いがはじまりました。
仕事が終わって迎えにいってから耳鼻科に直行。この中耳炎はなかなか治らず全身麻酔による手術が必要かという域に。働き始めて4ヶ月くらいたった頃でした。耳鼻科の先生が「お母さんが働き続けなければならないことを考えたら手術をして耳の中にチューブを入れましょう。そうしたら自動的に溜まった水がそこから外に出ます。毎回耳を突いて溜まった水を出すのはかわいそうですからね」とおっしゃいました。ガビーン。私が働いているのはこんなに大変でも自分の趣味の範囲を超えてない。手にする給料の金額からもこの毎日は夫にもいろんな我慢をさせているしどうしたって割り切れない。・・・私がはたらきゃなきゃいけない経済状態だったら夫にも子供にもどのような協力もしてもらうような説得力もあるんだろうけど私はそうではないから全てのマイナスは自分のせいになってしまう・・・と自責の念にかられる。水を得た魚状態と思っていた毎日は気分的に重たい毎日へと移行し、仕事もそうしていると楽しくない。それは利用者の母子にもなんとなく伝わるんじゃないかな。自分の娘を保育園にあずけて、似たような年の子供のお相手をするというのも葛藤の火に油を注ぐ結果となりました。
「私が仕事をやめ、保育園を辞めさせれば子供は手術しなくてよくなりますか?」と先生に聞きました。「それができるなら快方に向かうかもしれませんね」と言われ、かくして半年足らずでせっかく得た仕事を辞め娘の中耳炎は間もなく完治、娘2が生まれ、現在に至るというわけです。おしまい。

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